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2007年8月 2日 (木)

第9回 「組織の成立条件と存続条件」

第9回は、企業経営理論から「組織の成立条件と存続条件」です。

「shindan009.mp3」をダウンロード

↑PCで聴く場合は、これをクリックすると、番組を再生します。iPod以外の携帯プレイヤーで聴く場合はマウスで右クリックして「対象をファイルに保存」を選んで、mp3形式で保存してお使いください。

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ポッドキャストで触れなかった点をさらに詳しく解説していきます。

「組織」

バーナード(Barnard, Chester I.)は組織を、「意識的に調整された人間の活動や諸力の体系であり、少なくとも一つの明確な目的のために二人以上の人々が協働することによって、特殊の体系的関係にある物的、生物的、個人的、社会的構成要素の複合体」と定義しています。

文章にすると難しいですが、要は「一つの目的に向かい二人以上の人が共に働く」ということを意味しています。

「組織の成立条件と存続条件」

皆さんはどんな組織に所属されているでしょうか?会社や学校、サークル、研究会、勉強会などいろいろな組織に所属されていませんか?

皆さんの所属している組織を振り返ってみると、ずっと昔からあるものや、あるいは以前は活動していたけれど今はほとんど活動していないというものもあるのではないでしょうか。

今回はそんな組織の成立条件および存続条件についてです。

(1)組織の成立条件

①共通目的: 経営目的のこと。経営者により明確にされ、容認されなければならない。共通目的がトップにより明確に示されていないと、ついていこうとは思いません。トップの明確なリーダーシップが必要になってきます。

②貢献意欲(協同意欲):個人の努力を共通目的の実現のために寄与していこうとする意志や意欲のこと。個々人は自分の意思をもって生活しているので、組織からの誘因を個人に提供し続ける必要があります。誘因は人それぞれ異なりますが、例として給料や福利厚生、昇進などが挙げられます。

③コミュニケーション:コミュニケーションがあることにより、共通目的に向けての貢献意欲が引き出されます。ある調査では、コミュニケーションの質や量が、業績へ影響しているという調査があります。また、多くの企業で導入されているMBO(目標管理面談)はまさにこの目的で行われているということが多いです。

(2)組織の存続条件

①有効性:共通目的を達成するための組織のもつ能力や達成度合いを指します。これは経営者のリーダーシップの影響が大きいといいます。以前、日産自動車のV字回復ということがありましたが、これはまさにトップのゴーン氏のリーダーシップが大きかったと認められています。

②能率:個人の動機を満足させるための組織のもつ能力や個人の動機の満足度を指します。個人の貢献意欲を喚起・持続するためには「誘因≧貢献」という状態にある必要があります。日本経済新聞の調査によると、入社して3年以内に辞めてしまう人は入社した人の約3割にあたるという記事がありました。この会社に貢献したいという意識よりも、会社への魅力がなくなり起きている現象とも言えるのではないでしょうか。

組織論は、皆さんの周りの組織を想像しながら学習するのが、合格の近道です。

「自分の周りの組織はどうなんだろう?」と考えながら学習すると、2次試験対策としても有効となります。

ついに一次試験まで、あとわずかとなりましたね。
最後になりましたが、中小企業診断士暗記研一同、皆様のご健闘をお祈りしています。

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