« 第10回 「サービスの特性」 | トップページ | 第12回 「損益分岐点分析」 »

2007年8月17日 (金)

第11回 「多角化の理由」

第11回は、企業経営理論から「多角化の理由」です。

「shindan011.mp3」をダウンロード

↑PCで聴く場合は、これをクリックすると、番組を再生します。iPod以外の携帯プレイヤーで聴く場合はマウスで右クリックして「対象をファイルに保存」を選んで、mp3形式で保存してお使いください。

=====================================

ポッドキャストで触れなかった点をさらに詳しく解説していきます。

多角化の理由 5つ

1.余裕資源の活用: 余裕資源(組織すラック)を有効活用して、別のビジネスを行う。空いている設備や人を活用するなど。旧国鉄が昔JRになるとき、余剰人員を駅ナカの店舗の店員にした。いまでも駅スペースを駅ナカ超一等地店舗にして儲けている。クリーニング屋で写真の現像を受け付けていたのも、これか?

2.新しい事業分野の認識: ホンダやソニーが輸送機器やエレクトロニクスの製造術を生かしてロボットを作ろうとしているようなケース。

3.主力事業の需要停滞: こうなってからでは、なかなかうまく行かない?ベンチャー企業がIPOを目指して無理な無関連多角化の買収を繰り返して売上だけ拡大するのも、これの派生系か?

4.リスク分散: 複数事業を持っておくことで、想定外のリスクによる売上や利益の激減に備えておこうという考え方。類似の市場では共倒れになる可能性があるので無関連多角化のほうがリスク分散のためには有効。

5.シナジー追求: 既存事業と新しく始める事業に、何らかシナジーが働くため強みを発揮して市場参入ができる場合。こちらは、関連多角化になる場合が多い。

シナジー: 生産シナジー、販売シナジー、マネジメントシナジーの3つがある。
販売シナジーは既存の流通チャネルが使えたり販売ノウハウが使える場合。
生産シナジーは既存の生産設備を流用できたり、共通技術で別分野の製品が作れる場合など。
マネジメントシナジーは、インターネットビジネスやフランチャイズのノウハウなど、企業のビジネスモデルのマネジメント能力やノウハウが転用できる場合。

範囲の経済: シナジーと同じ言葉。複数の事業を別々の企業が行うよりも一つの企業で行ったほうがシナジーが効いてコスト的に有利であること。ファミレスチェーンが和洋中華と別ブランドで展開しながらも材料の需要はグループでまとめて一括仕入れにすることで、コスト面で有利な条件で仕入れるなど。

製品-市場マトリクス: アンゾフの成長ベクトルとも言う。企業の成長戦略をマトリクスであらわしたもの。新製品-新市場のセグメントが多角化セグメント。


既存製品(技術) 新規製品(技術)
既存市場(顧客) 市場浸透戦略 新製品開発戦略
新規市場(顧客) 新市場開拓戦略 多角化戦略

|

« 第10回 「サービスの特性」 | トップページ | 第12回 「損益分岐点分析」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 第10回 「サービスの特性」 | トップページ | 第12回 「損益分岐点分析」 »