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2007年7月10日 (火)

第3回 「景気動向指数② 一致系列」

第3回は、経済学・経済施策から「景気動向指数② 一致系列です」

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ポッドキャストで触れなかった点をさらに詳しく解説していきます。

「景気動向指数」

景気の現状把握、および将来予測のために作成された総合的な景気指標。

「一致系列」

実際の景気の動きと一致した指標であり、景気の山と谷を判断するために用いられます。11の指標で構成されています。

①所定外労働時間指数(製造業):製造業における早出、残業、臨時の呼び出し、休日出勤等の実労働時間数のこと。景気が好転し、企業の業務量が増大した場合、所定外労働時間の増加による対応が考えられ、景気にほぼ一致して動きます。

②大口電力使用量:大規模な工場を中心とした産業用の大口電力の使用量。景気が拡大していく場面で、工場の稼働時間が増加し、労働者の残業が増え、その結果として使用する電力量が増加します。ただし、夏場などの季節調整がされていないこと、製造業の一部で行われている自家発電が含まれないことなど問題点があります。

③稼働率指数(製造業):製造業における生産能力と実際の設備稼働率とを比較した操業度です。景気の拡大局面では、出荷を延ばすために工場の操業時間は当然増えるため、稼働率は上昇します。さらに間に合わない場合は、新たに設備投資が必要となります。

④営業利益(全産業):全産業における企業の利益の合計額。

⑤有効求人倍率(除学卒):<有効求人数/有効求職者数>で求めます。有効求人数とは、「前月から繰越された有効求人数」と当月の「新規求人数」の合計です。有効求職者数とは、「前月繰越分の有効求職者数」と当月の「新規求職申込件数」の合計数です。労働市場の需給関係を表す指標です。有効求人倍率が高い場合は、景気が拡大しており、雇用情勢が良好であることを表しています。ただし、大学新卒者は対象外です。

⑥投資財出荷指数(除輸送機械):輸送機械を除いた投資財の出荷状況を表す指標。投資財とは、資本財(家計以外で購入される製品で,原則として想定耐用年数が1年以上で比較的購入単価の高いもの)と建設財(建築工事用の資材及び衛生用陶磁器等の建築物に付随する内装品及び土木工事の資材)の合計です。

⑦中小企業売上高(製造業):製造業を営む中小企業の売上高。

⑧生産指数(鉱工業):鉱工業生産活動の全体的な水準の推移を示す指標。

⑨鉱工業生産財出荷指数:鉱工業の生産工程に,原材料,燃料,部品,容器,消耗品,工具等として再投入される製品の出荷状況を表す指標。調査結果の発表に1ヶ月強の時間がかかりますが、毎月公表されるという速報性・利便性に優れ、四半期ごとに発表されるGDPのすき間を埋めることができるためエコノミストに広く利用されています。各製造業が生産を増加させるのは、景気拡大局面であり、出荷・販売が好調となるためです。逆に、生産を落とすのは出荷・販売が伸びないと判断するためです。このように鉱工業生産指数は景気の現状・景気循環をストレートに反映します。

⑩商業販売額(小売業):小売業における販売額の合計。

⑪商業販売額(卸売業):卸売業における販売額の合計。

その他「景気動向指数」に関連する語句の解説です。

「DIとCI」

DI(ディフュージョンインデックス):景気が拡大しているか、後退しているかなどの景気の局面を判断するための指標。矢印の向き(↑or↓)を表す指標と考えるといいでしょう。

CI(コンポジットインデックス):景気の量感を測るための指標。矢印の太さ(↑or)を示す指標とイメージしましょう。

次回予告(7月13日更新予定) 寝デブ登場!「ネットワーク参照モデル」です。ご期待ください。

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